小型犬用と大型犬用のドッグフードの特徴
小型犬に大型犬用を、大型犬に小型犬用フードを与えても問題ないのでしょうか? それぞれにどのような違いがあるのかを確認してみましょう。
キブル(粒)の大きさの違い
小型犬用のフードは、大型犬用のそれにくらべてキブルの大きさが小さくなっています。大型犬より顎も歯も小さいため、食べやすく工夫されているものが多いです。
カロリーの違い
両者の明らかな違いは、そのカロリーにあります。運動量の多い大型犬の方が、多くのカロリーを必要とするように思ってしまいがちです。
しかし、小型犬の方が代謝がよく食事量も少ないので、大型犬の約2倍と、一日に必要なカロリー量は多くなっています。
小型犬に低カロリーな大型犬用フードを与えると痩せてしまったり、逆に大型犬に高カロリーなフードを与えてしまうと太りやすくなるため、注意が必要です。
基本的な栄養素はほとんど同じ
ライフステージ別に、特に必要な栄養素を配合しているフードなどはありますが、小型犬も大型犬も基本的な栄養素はほぼ同じです。どちらも主に必要なのは良質な動物性たんぱく質が必要であり、肉や魚を主原料として、野菜やハーブなどの栄養も体内で総合的に役に立ちます。
身体の特徴に合わせて作られている
基本的に必要な栄養素に加えて、それぞれの身体に合わせた成分がプラスされています。大型犬の方が消化器官が弱く、小型犬用のような高脂肪で高カロリーなフードを与えると消化不良や下痢を起こしやすい傾向にあるため、大型犬用に計算されたフードになっています。
また、大型犬の心臓は大きな身体の全身に血液を巡らせる必要があり、負担がかかることが多いため、心臓疾患に配慮した成分が入っているものもあります。
関節にトラブルを抱えることが多い小型犬用では、ヒアルロン酸、コンドロイチンなど関節サポートに効果のある成分が使われていたりします。