塩分控えめのドッグフードとは

犬に塩分を与えすぎると、健康に良くないということは常識です。
具体的にいうと、脱水症状を起こしたり、高血圧、腎臓病や心臓病など、内臓疾患のリスクが高まります。
特に現在、腎臓病や心臓病を患っていて、塩分の制限が必要な犬には、塩分が控えめなフードを選びたいところです。

かといって、塩分が極端に不足した場合にも、さまざまなリスクがあります。
結石ができやすくなったり、意識が朦朧とし、結果的に、内臓障害や運動障害など多くの症状の原因になるといわれています。
日頃から手作り食ばかりを与えている犬は、塩分不足を起こしやすいので、気を付けてあげなくてはなりません。

塩分は血液や体液の量をコントロールしたり、pHバランスを保つ役割があるなど、生命維持をする上で欠かせないものです。
塩分は不足していても採りすぎていても、良くないということがわかります。
適量であれば、身体の中で正しい働きをしてくれるのです。

塩分は人間にも犬にも、それぞれ適量というものがあります。
犬が必要なナトリウムの摂取量は、体重1kgあたり1日50mgといわれています。
体重3kgの小型犬だとすると、1日に必要なナトリウム量は150mgです。

基本的に、総合栄養食として毎日ドッグフードを食べている犬は、塩分をはじめ様々な栄養素が計算されて作られているため、塩分の調整をする必要はありません。
しかし、塩分の制限が必要な場合は、獣医師と相談した上で塩分を抑えた療法食を選ぶことができます。

人間用の食べ物を分け与える癖がついている場合は、塩分の採りすぎが心配です。
食事以外ではおやつの量や回数に注意し、与えすぎに注意しましょう。

また、高齢の犬は成犬よりも、塩分の採りすぎによる心臓や腎臓への負担が心配です。
高齢犬用のドッグフードは塩分が抑えられているものが多いので、年齢によって切り替えが必要です。

塩分の必要性と過不足のリスクについて知り、正しい量の塩分を採らせることが大切です。