ドッグフードに含まれるビタミンの重要性

犬に必要なビタミンは、水溶性ビタミン10種と脂溶性ビタミン4種を合わせた、14種類といわれています。
中でも、主要なビタミンは以下です。

ビタミンA

目や皮膚、粘膜の健康維持に欠かせません。
最近などによる感染の予防に効果があります。

ビタミンB郡(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)

B1:摂取した炭水化物から糖質を生み出し、それをエネルギーに変換します。
B2:代謝の促進と抗酸化作用があります。
B6:代謝に関わり、皮膚や体毛、歯や爪など、様々な身体の細胞の再生に関わる大切な栄養素です。
B12:赤血球の生成を助け、貧血予防になります。
ナイアシン:エネルギーの6~7割を作り出し、血行を良くしたり心臓病の予防に効果があります。
パントテン酸:ほとんどの栄養素の代謝に必要で、乾燥から皮膚や被毛を守ります。
ビオチン:皮膚と被毛の健康と、神経系のはたらきに欠かせません。
葉酸:血糖値の維持と皮膚や被毛を美しく保ちます。
犬は多少腸の中で生み出すことができますが、フードにも含まれています。

ビタミンD

摂取したカルシウムとリンを吸収するために必要です。

これらのビタミンが不足するとビタミン欠乏症となり、食欲不振や体重減少など、様々な症状を引き起こします。
AAFCO(米国飼料検査官協会)がドッグフードにおけるビタミンの最低摂取量を公開していて、市販のドッグフードには最低摂取量を超えるだけのビタミンが添加されているので、総合栄養食を与えていればビタミン欠乏症になることは稀です。

水溶性ビタミンを摂りすぎた場合は、尿などによって体外へ排出されるという特徴を持っています。
しかし脂溶性ビタミンを撮りすぎた場合は、排出されずそのまま体内に残ってしまい、副作用や中毒を引き起こす可能性があります。
自己判断でビタミンのサプリメントなどを食事にプラスするのは危険です。
不安な場合は獣医師へ相談しましょう。