チーズのドッグフード

チーズは犬が大好きな食べ物の一つです。
匂いが強いため、食欲を増進させ、大変嗜好性の高い食べ物です。
最近ではドライフードに入っていたり、チーズそのものがおやつになっているものもあります。

1.与えるメリット

チーズには、動物性たんぱく質、カルシウム、ビタミン、鉄分などのように、犬に必要な栄養が豊富に含まれています。
牛乳の栄養素が凝縮されていて、牛乳を与えるよりも効率よく栄養を摂取できることがわかります。
それに、犬には人間用の牛乳を与えることはできません。
乳糖不耐性といって、人が飲む牛乳をそのまま与えてしまうと、お腹を壊したり下痢をしてしまうことがあります。
犬や猫は成長とともに身体から、牛乳に含まれる成分である乳糖を分解する酵素が減っていってしまうのです。
しかし、乳糖を含まない乳製品であるチーズには、そのような心配がありません。
なぜなら、牛乳をチーズに加工する過程で、水分と一緒にほとんどの乳糖が除かれるからです。

2.人間用チーズと犬用チーズの違い

種類によって違いはあるものの、人間用チーズにはたいてい塩分(ナトリウム)が多く含まれています。
それに対して犬用のチーズは、塩分が大幅に抑えられています。
確かに塩分の採りすぎはさまざまな病気の原因となるため、心配です。
しかし、塩分を抑えているということは、塩分が多い人間用チーズよりも、開封後の保存が難しいということです。
つまり、その分酸化防止剤などの保存料が必要になり、実際に人工添加物を含む製品もあるようです。
それでは、犬にチーズを与えたい場合は何を選んだら良いのでしょうか?

3.塩分の少ない人間用チーズか、添加物不使用の犬用チーズを

人間用でいえばプロセスチーズなどは塩分が多いですが、モッツァレラチーズ、クリームチーズは比較的少ない塩分で作られています。
もしくは、フリーズドライなど添加物の不要な製法で作られた犬用チーズを与えましょう。

4.注意点

しかし、どちらも与えすぎには注意しなければなりません。
チーズはどれも脂肪分やカロリーが多い傾向にあります。
与えすぎてしまうと内臓に負担をかけたり、肥満が心配です。
あくまで食欲がない時や、しつけのご褒美など特別な時のおやつに与える程度にとどめておきましょう。

また、アレルギーや体質に合わないこともあるため、初めて与える場合は少しずつ様子を見て与える必要がありそうです。