ドッグフードに使用されている着色料

色とりどりの粒が入ったドッグフードは鮮やかで、単色のものよりなんとなくおいしそうに見えてしまいますね。
しかし、その色をつけるために使われる着色料について、考えたことはありますか?

1.何のために使われるの?

(1)飼い主がもつイメージのため

着色料は、飼い主の購買意欲をかき立てるために使われます。
茶色一色のフードよりも、肉を連想させる赤、野菜を連想させる緑など、粒に色がついているほうが手が込んでいるように思え、美味しいイメージを持たせます。
しかし、犬は食べ物を色や見た目で判断しないので、犬にとって食べ物を着色することは無意味といえます。

(2)粗悪な素材の使用をごまかすため

粗悪な肉や材料などを使用しているフードは、そのままでは色や見た目が悪いことがあります。
それをごまかすために、着色料を使用しているケースもあります。
品質の良い材料を使ったフードであれば、わざわざ着色する必要がないのです。

2.どんな着色料が使われているの?

着色料には、天然由来のものと人工着色料の二種類があります。
前者であれば身体に影響のないものが多いのですが、残念ながらドッグフードによく使われるのは後者です。
天然由来のものはコストがかかるため、低価格のドッグフードには使用されないのが現状です。

人工着色料には、がんやアレルギーなどの原因となる成分が含まれているものがあり、代表的なものに赤色○号、青色○号などがあります。
少量ずつだったとしても、犬は基本的に毎日同じフードを食べます。
それが蓄積していくことで、いつか大きな影響を及ぼしかねません。

3.「発色剤」とは?

着色料の他に、発色剤という添加物があります。
主に肉が原料のフードに使用され、肉の色味を良くし、赤く発色させることができるものです。
肉を殺菌するというメリットもありますが、発がん性が報告されており、危険な添加物の一つです。

着色料は、犬の健康のための理由で使われているわけではないことがわかります。
人間の都合のために使われる着色料に、惑わされてはいけません。