低アレルギーのドッグフードとは

人間と同様、食物アレルギーを持つ犬は増えています。
アレルゲンが判明したら、次はアレルギー対応のドッグフードを選んでみましょう。
市販の低アレルギードッグフードの特徴を、いくつかご紹介します。

1.穀物不使用

小麦、大豆、トウモロコシなどは、穀物のアレルゲンとして代表的な食材です。
特に小麦はグルテンの含有量が多く、消化のしづらさとアレルギーの起こしやすさに問題があります。
低アレルギーを謳う製品には、代用品を全く使用しない(他の材料を主原料とする)か、アレルギーを起こしにくいとして、代用品として米やポテトが使われているものが多いです。
そのようなフードは「グレインフリー」と表示されていることがあります。

2.アレルギーを起こしにくい肉を使用

国産ドッグフードの材料に多く使われる牛肉、鶏肉などは、アレルギー症状が多く報告されている食材です。
国産のものではまだまだ珍しいですが、豚肉、馬肉、カンガルー肉、鹿肉などは、アレルギーを起こしにくい肉として、海外製のドッグフードに多く使われています。

3.主原料に魚を使用

魚は肉類に比べてアレルギーを起こしにくいことがわかっています。
更に、魚に含まれるオメガ3脂肪酸( α-リノレン酸・EPA・DHA)と呼ばれる不飽和脂肪酸は、アレルギー症状の一つである皮膚などの痒みや炎症を抑える働きがあります。
オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚では、ニシンやサーモンが代表的です。

4.人工添加物不使用

それぞれの食材に対してアレルギー反応が見られないにもかかわらず、アレルギー様症状が出ている場合は、添加物が原因となっている可能性があります。
着色料、甘味料、酸化防止剤などの人工添加物が、身体の中で異物と判断され、症状に結びついていることがあります。

酸化防止剤については、肉や魚の油脂の酸化を防ぐために必要な場合があり、ビタミンEやローズマリー抽出物などの自然由来のものであれば、安心です。